2023.12.01お知らせ
補助金過大受給に関する再発防止策についての進捗状況のご報告
2023年(令和5年)9月13日付で弊社のHP に掲載しました「補助金過大受給に関するお詫びとご報告」の事案(以下、「本件事案」とします)に関しまして、弊社の補助金申請におけるチェック体制の希薄さ及びコンプライアンス意識の不十分さが原因で、皆さまの信頼を失墜させてしまう事態となり関係各位にはご迷惑をお掛けし大変申し訳ございません。また進捗状況のご報告が遅くなりましたことも深くお詫びを申し上げます。
本件事案につきましては、社内調査のみならず、顧問弁護士による調査、及び利害関係の無い三名の社外弁護士による調査報告書に基づき、当該行政機関への返還金額が確定されました。
10月6日付で弊社のHPに掲載しました「保育施設整備費等における補助金の返還の完了に関するご報告」の通り、既に当該各行政機関への過大受給分の返還は全て滞りなく完了しました。
尚、本件事案の原因究明につきましては、過去の複雑な要因が含まれていることもあり、未だ明らかにされていない詳細部分につきましては、引き続き調査を継続いたします。調査の結果、新たな事実等が判明いたしましたら随時ご報告申し上げます。
本件事案の再発を防止するためには、組織としてこのような事案を二度と起こさないという強い決意と意識を各自が持つと共に、関係者から寄せられている期待と信頼に応えられるよう経営陣や役職員が自らの行動を律し、一層の使命感をもって業務にあたらなければならないと考えています。
現在、現場の保育施設で長年施設長として経験を積んできた現会長、現社長の体制下により、保育向上を第一として弊社の再建に取り組んでおります。以下、これまでの再発防止策の進捗状況をご報告致します。
① 責任の明確化
本件事案に関与した役職員の責任を明確化し、懲戒処分を実施しました。
取締役及び管理職に対する減給、降格及び戒告処分が実施されました。
なお、前代表取締役社長兼理事長、及び取締役1名は引責辞任しました。
② 監視体制の強化
より一層の取締役間の監視体制の強化と法令順守を推進する為に、社外取締役(弁護士)を選任し、会計監査役と共に毎月の取締役会に出席のもと、経営判断や弊社の再発防止策の取り組み等に関する見解や助言を確認しております。
③ 適正な人事評価制度の実施
職員に快く働いて頂くことを目的として、従来の賃金格差を是正し明瞭で公平感のある人事評価制度による賃金改善を実施しております。
④ 保育の質の向上の推進
更なる保育の質の向上を目指し、施設長兼務取締役の中から地区毎の担当者を選任し、各施設長及び管理職の相談、ケアを行い各グループ保育園のより良い保育環境の整備に努めております。
⑤ コンプライアンス機能の強化対策
弊社の法令順守の指針としてコンプライアンスポリシーの明文化及び改定を致しました。
l 新園補助金申請業務のチェック機能と牽制機能の強化並びに業務の可視化を目的とした新園開設時の補助金申請手続きの再発防止策の作成
l 法令違反の防止や早期発見を実現する手段となる公益通報者保護法に準拠した内部通報規程の制定と運用
l 内部統制システムの推進
本部の役職員の業務の適性化と可視化を目的とした本部各部署の業務分掌の明確化
また、再発防止に向けて、明文化するだけではなくコンプライアンスに対する役職者の意識改革を推進する為に、必要な法令順守に関する情報を、全職員に向け迅速に周知し、情報の共有を図ります。
今後とも子どもたちの将来の為に、良好な「選ばれる保育園」を提供することを常に心がけ、より一層保育の質の向上に取り組んで参りますので、何卒宜しくお願い申し上げます。