2025.04.22お知らせ
第十コスモ保育園における事案を受けた再発防止策について
株式会社コスモズ
代表取締役会長 佐野 秀穗
時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、この度、当法人運営の第十コスモ保育園におきまして発生いたしました園児の取り残し事案に関しまして、保護者の皆様、地域の皆様、そして関係各位に多大なるご心配とご迷惑をおかけいたしましたこと、心より深くお詫び申し上げます。
かかる事態を厳粛に受け止め、二度と同様の事案を発生させないという強い決意のもと、全社を挙げて再発防止に取り組んでおります。この度、その一環として下記の通り関連マニュアルを作成・改訂し、併せて具体的な再発防止策を策定いたしましたので、ご報告申し上げます。
1. マニュアルの整備と周知徹底について
園児たちの安全確保を最優先事項とし、以下のマニュアルを整備いたしました。全職員に対し、研修等を通じて内容の周知徹底を図り、日々の保育における安全管理意識の向上に努めてまいります。また、今後も定期的な見直しを行い、実効性のあるマニュアル運用を継続してまいります。
①
園外活動マニュアル(2025年1月21日改定)
l 目的:
園外活動(散歩等)における事故防止と安全確保を主眼とする。
l 概要:
園庭や散歩における安全管理の取組(事前準備、経路・危険箇所の確認、携行品チェック、出発前・移動中・目的地・帰園時の人数確認方法、職員間の連携、緊急時対応等)について具体的に定めています。特に、複数職員によるダブルチェックの徹底を明記しております。
②
園外活動事故対策マニュアル(2025年1月21日作成)
l 目的:
園外活動中に万が一事故や危機的状況が発生した場合の対応計画、指揮命令系統、報告体制を明確化する。
l 概要:
事故発生時の初動対応(状況把握、連絡体制、救急対応)、指揮命令系統(施設長、副施設長、主任等)、本部及び関係機関(保護者、行政等)への報告手順、事後の原因分析と再発防止策検討プロセス等を定めています。フローチャート等を用い、緊急時にも迅速かつ的確な対応が取れるよう構成しています。
2. 具体的な再発防止策について
上記のマニュアル整備に加え、以下の具体的な再発防止策を実施し、安全な保育体制の確立に努めてまいります。
①
人数確認の徹底:
l 園外活動の出発前、目的地到着時、活動中、出発時、帰園時等、あらゆる場面において、複数職員による園児の人数確認(点呼、顔と名前の一致確認)を徹底いたします。
l 確認手順や責任者を明確にし、記録に残す運用を徹底します。
②
職員間の連携強化:
l 園外活動時の職員配置、役割分担を事前に明確にし、活動中は常に声かけを行い、園児の状況や危険箇所等の情報を確実に共有いたします。
l ヒヤリハット事例や気づき事項を積極的に共有し、日々の保育改善に繋げます。
③
意識付けと研修の強化:
l 全職員に対し、今回の事案を教訓とした安全管理研修を定期的に実施し、事故防止への意識向上を図ります。
l 園の入口掲示板や事務室等に注意喚起ポスターを掲示するなど、日常的に安全意識を高める工夫を行います。
l 新人職員に対しては、入職時にマニュアルに基づいた丁寧な指導を行います。
④
管理体制の強化:
l 管理職(施設長、副施設長等)による園内外の活動状況の見回りや、マニュアル遵守状況の確認を強化します。
l 定期的な会議や研修レポート等を通じて、マニュアルや安全対策に関する理解度を確認し、浸透を図ります。
⑤
物的環境の整備:
l 園内の死角となりうる場所や、園外活動時の安全確保の観点から、見守りカメラの設置場所の見直しや増設を検討いたします。
⑥
法人全体の取り組み:
l 今回の事案と再発防止策は、第十コスモ保育園のみならず、当法人が運営する全ての保育園で共有し、法人全体として安全管理体制の一層の強化を図ってまいります。
保護者の皆様並びに関係各位には、大変なご心配をおかけしましたことを重ねてお詫び申し上げますとともに、今後、二度とこのような事態を招かぬよう、職員一同、安全管理に全身全霊で取り組む所存でございます。
何卒、当園の運営に対し、今後ともご理解ご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
以上